(98/09/17) update(98/09/22) WinGrooveの再収録中止について 株式会社インプレス Watch編集部「窓の杜」 http://www.forest.impress.co.jp/ forest-admin@impress.co.jp  ソフトウェアシンセサイザー「WinGroove」のバージョン0.9Fシリーズで発生する問題について、編集部側で確認 した事実を改めて掲載するとともに、「WinGroove」の全バージョンの再収録予定をいったん中止することをお知ら せ致します。 ■ 問題のあるバージョン WinGroove バージョン0.9Fβ1〜0.9Fβ6 ■ 現象  WinGrooveのユーザー登録時に、インターネット上などで不正流通しているユーザーIDとパスワードを使用する と、数日後(3日+乱数)に「IO.SYS」を書き換え、Windows再起動後にFATの一部をゼロクリア(削除)してしま う。 ■ 編集部で実際に行なった再現試験の条件 1.WinGroove 0.9FβxをインストールしてWindowsを再起動。 2.WinGrooveを起動し、不正なユーザーIDとパスワードを入力する。 3.Windows側の日付を2ヶ月以上先の「1日」に合わせる。 4.WinGrooveに付属のMIDIファイルを再生。 5.日付を1日進め、(4)を実行。これを「8日」になるまで繰り返す。 6.Windowsを終了する(この時点でIO.SYSが書き換わっている)。 7.Windowsを再起動する(ハードディスク上のFAT部分がゼロクリアされる)。 ■現在までに判明している事実 一部のWinGrooveに内蔵された機能が働いているもので、ウイルスではない。 特定の不正流通しているユーザーIDとパスワードを入力しない限り発生しない。 最新版のバージョン0.A1では、同一条件で試験を行っても問題は発生しない。 作者側は「公開前に削除しているつもりだった機能が公開バージョンに混入してしまった事故」と説明してい る。 ■再収録中止の理由 (98/9/22一部説明追加) 作者は現在、新規のユーザー登録を停止しおり、再開の目処がたっていない。 最新版のバージョン0.A1を広く配布する意思が作者にない。 WinGrooveの一部バージョンにディスク消去機能が入っていたことについては、現状では作為的なものではな く事故であると判断できるものの、今なお状況が流動的で影響が大きく、不安を訴える利用者が多い。 ■該当バージョンを利用している方へ (98/9/22追加) 特定条件で以上のような現象が発生するため、不安であるという方はアンインストー ルするか、問題の起き ない0.A0以降のバージョンに差し替えることを勧めます。最新 のバージョンは現在作者のホームページ上か らダウンロードできます。 □WinGroove作者のホームページ http://www.cc.rim.or.jp/~hiroki/  この件に関するご意見や情報等がございましたら、窓の杜編集部までメールでお 知らせください。